広報オンライン(アーカイブ)
April 04, 2014
「歴史」
▼『鳴海歳旦』(なるみさいたん)をデジタルギャラリーに掲載しました(※ガラスビュー表示はこちら)。
解題 江戸時代の俳人は、新年に、お正月を祝う句や春の句、年末の句を集めた「歳旦帖」を配った。この『鳴海歳旦』は、尾張(愛知県)鳴海の名家、下郷(下里)家の天明四年(1784)の「歳旦帖」。下郷家は豊かな財力を背景に代々俳諧を始めとした文事に遊び、特に知足(1640~1704)は芭蕉や西鶴との交遊で知られている。この本の編者である学海(1742~1790)は、知足の孫にあたる。本書には学海の従兄弟和菊(常和)、学海の兄亀章、学海の妻みわ、娘のみの・しまなどの名が見え、一族で俳諧を楽しんでいた様子がうかがわれる。