広報オンライン(アーカイブ)
October 30, 2020
「ゆかり本」
▼本学図書館所蔵、慶長十年(一六〇五)頃刊行古活字版(十行本)『曽我物語』に係る記載のある論文が掲載された「大妻国文」(第43号、2012年3月)が発行されました。▼当該論文は、「古活字版『曾我物語』の本文変化-大妻女子大学蔵十一行古活字本を中心に-」(http://id.nii.ac.jp/1114/00001275/)です。▼当該記載は、81ページで「(一 )十行古活字本…毎半葉十行。慶長十年(一六〇五)ころ、『曾我物語』の古活字版としては最も早く登場したものと考えられる。『古活字版之研究』初版では零本のみとされるが、同書増補版において聖心女子大学所蔵の完本が紹介されている。他に東京大学図書館蔵本があり、この本は日本古典文学大系『曾我物語』の底本となっている。その底本を補うものとして参観されているのが聖心女子大学蔵本である。」と、あります。