広報オンライン(アーカイブ)
November 23, 2017
「図書館長」
▼図書館長安達まみ教授著『イギリス演劇における修道女像-宗教改革からシェイクスピアまで』が、岩波書店から刊行されました。▼安達教授から、以下のとおり、同書についての紹介文を頂きました。▼皆様、是非ご一読ください。
-16世紀のイングランドがプロテスタント信仰の国教化を推進し、修道院解体を決行するなかで、いわばカトリック信仰の象徴ともいうべき女子修道院は格好の攻撃や揶揄の対象となった。初期近代イングランドの歴史記述と演劇に表われる修道女像が、それぞれにどのようなプロセスをへて、一方では意識的または無意識的な身ぶりや言説によって忘却からすくいあげられ、他方では抹消または言い落としによってあらたな忘却へと追いやられていったか、これを解き明かすのが本書の狙いである。-