広報オンライン(アーカイブ)
March 25, 2022
「久邇宮御殿文庫」
▼「桜」と「桜目」のコラボ。▼この季節がやって来ました。▼今、本学の「桜」は満開に近い状態ですが、本学キャンパスにある1919年竣工久邇宮御殿の石蔵(房州石)の「桜目」と呼ばれる白色の部分と開花した「桜」を、一つのフレームに収めることができました。▼「桜」と「桜目」のコラボ、なかなか見ることができないかもしれません。
▼「桜」を「目」でお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
▼大正8年(1919年)5月に竣工した旧久邇宮御殿の遺構(厩舎であったと言われている)が、今も本学キャンパスに残っています。▼その壁は、千葉県の鋸山で採れ、大正から昭和の初めぐらいまでが採掘の最盛期だった房州石で造られています。▼この時期、東京、神奈川では房州石を使った蔵が多く建てられたとのことです。
▼その房州石の中で桜みたいに白い文様の箇所があります。▼これを「桜目」と呼び、とても希少な石だったとのことです。
▼在学生の皆さん、キャンパスで1年中、「目」にすることができる「桜」を一度、見てみてはどうでしょう。▼来年の桜が咲く時期に、本物の「桜」と「桜目」を見比べるのも風流かもしれません。