広報オンライン(アーカイブ)
May 10, 2023
「久邇宮御殿文庫」
▼昭和35年1月22日付け、川端龍子の賀状と考えられる資料に出会いました。
▼あて名面に、「こゝに一言申上げ置きたいことは、この干支の賀状も十二年を一巡しましたが、何分にも千枚近い御賀状を頂きますことに、迂生は元旦より描始めますが終了するのは旧正月ともなりまして、聊か負担を感じさせられます。依って勝手ながら次年からは自分の名簿の範囲に於て慶賀させ頂くことに致しました。不悪御諒恕を願上げます。」とあります。▼ここに4通の賀状を紹介しましたが、①昭和31年1月10日②昭和32年1月13日③昭和34年2月7日④昭和35年1月22日、と聊か賀状発送までに時間を要していると初めは思いました。▼しかし、このことわり書きを見て、合点がいきました。▼千枚近い御賀状を描いていたからです。