広報オンライン(アーカイブ)
October 30, 1957
「ゆかり本」
▼蜂須賀年子著『大名華族』(昭和32年10月30日、三笠書房)が発行されました。▼聖心女子学院について、数多くの記述があります。
「私は十六歳の四月に華族学校をやめて、聖心女子学院に学ぶようになつた」(p.101)
「「・・・四月から聖心女学院に通うのがよい」と父が私にいつた。聖心女学院は、芝の白金町にあつて、ゼスイット派のミッションスクールであつた。「・・・大きくなつたら社交界に出て、フランスへも行くようなことになると思うから、聖心でフランス語を勉強し、フランス人に教育された方がよい」と父はいうのであつた。そういうことから、私は十六歳の四月に、華族学校から聖心女学院へ転学したのであつた。聖心女学院はおもしろい学校だと思つた。私は、いつかすつかりそこの生徒となつた。」(p.103)
「私たちの親しんだ先生にマザー・マーサ・・・がいた。」(p.104)