広報オンライン(アーカイブ)
February 28, 2017
「教員」
▼人間関係学科石井洋子先生が論文執筆された「アフリカレポート」(No.55、2017/02/28、日本貿易振興機構アジア経済研究所)が発行されました。
▼当該論文は、「「過去」と「未来」を生きる人びと――在米ケニア・ギクユ人移民の仕事をとおして――」(pp.23-35/査読あり)です。
▼以下のURL(https://www.jstage.jst.go.jp/article/africareport/55/0/55_23/_article/-char/ja/)からPDFがダウンロード可能です。
▼抄録は以下のとおりです。「アメリカ合衆国に暮らすアフリカ人移民の数は増えているが、とくに1990年代以降に渡米したケニア共和国出身のギクユ人は急増している。現在、在米ギクユ人の多くは、看護師などとして長時間働いてアメリカに家を購入し、家族を養い、母国にも送金している。これまで、低開発地域からの出稼ぎ民に関する研究・記録は苦労話に終始する事が多かったが、本研究で示したのは、苦労のなかにも仕事にやりがいを感じ、学歴を高めてステップアップする向上心あふれる姿であった。アメリカ新政権は移民に厳しい姿勢を打ち出している今、勤勉に仕事をこなし、努力する在米アフリカ人の日常を明らかにする事は重要である。」
▼また、当該論文は、「研究課題:東アフリカの「頭脳流出」をめぐる人類学的研究:在米ケニア・ギクユ人に焦点を当てて」の研究成果に該当します。