広報オンライン(アーカイブ)
March 31, 2022
「E. T. Britt文庫」
▼「聖心女子大學論叢」(第1集、昭和二十七年三月一日)に、Elizabeth T.Britt,Presidentによる「発刊の辞」(英文)が所収されています。▼拙いですが、翻訳してみました。
序文
聖心女子大学は、学生が教授と個々にコンタクトを取り、自分自身にあった学習を構築できるよう、教授対学生の高比率維持に努めてきた。開学当初の四年間、全教授にこの誠実な努力があったおかげで、初代卒業生にとても満足な結果が得られた。①50%が教職に就いた。②50%が日本、ヨーロッパ又はアメリカの様々な高等教育機関で研究に従事した。教授たちに対する激励及び指導がこの輝かしい業績に結び付いた。
私たちは、まだ、全学生に望む高水準の学業を達成していないが、評議員会及び理事の名の下に、このささやかな私の祝言を「聖心女子大學論叢」の創刊に貢献した教授たちに送りたい。私は、彼らが自身の科学的かつ知的発達を促進するだけでなく、ほかの刺激を求め、より徹底された研究を追求するとともに、若い学生たちの視野を広げていることを知り、とても幸せである。多様な彼らの研究論文から、学生たちはとても容易にリベラルアーツ教育の真価を認めるとともに、教授たちが専心した全研究分野に触発されて、ハイレベルな知的発達へと鼓舞されることであろう。
E・T・ブリット 学長