広報オンライン(アーカイブ)
March 08, 2023
「武島文庫」
▼武島又次郎(羽衣)編著『好文會文集 彩雲』(大正五年一月二十日、武島又次郎、久保得二、精華堂書店)があります。
▼武島又次郎(羽衣)執筆箇所は、以下のとおり。▼文中の又次郎(羽衣)作歌も掲載します。
①「代奕偶語」(pp.54-57)
②「教へ子」(pp.82-87)
・筑波楼のすそわの田ゐに見渡せば 雁斜なり二並の山
・絲卷に絲卷く如くいつしかも 大きくなりゐみどり子のたけ
③「詩集新樹の序」(pp.122-123)
・右になり左になりて音までも 山めぐりする瀧の轟き
・うるはしく八つ口揃ふをとめ子の薄色コートうしろ手のよさ
④「長岡ご岩淵」(pp.167-177)
・鏡のやいざ立ちよりて見てゆかむ 時經ぬる身の何をしぬると
⑤「宇都宮一泊の記」(pp.210-220)
・住まばやと思ふ野山の多きかな 走る車の窓のをちこち
・高きあり低きもありておのづから けしき整ふ並木松ばら
・軒ばまてなびくと見ゆるをちかたの穂浪にをどる鯉のぼりかな
⑥「あゝ丸山先生」(pp.272-274)