広報オンライン(アーカイブ)
March 15, 2023
「武島文庫」
▼武島又次郎(羽衣)の詠歌が掲載された「大正十一年十一月六日 月次御題詠進寫 」(御歌所)があります。▼当該歌は以下のとおり。
大正十一年十一月六日御兼󠄁題 野徑菊
草鞋の緒しむる手もとにかをりけり峠につゝく野路のしらきく 武島又次郎
同日御通題 秋燈
ふみのうちの昔の人とかたらひて秋の夜ふかすともし火のもと 又次郎
碇
船はいま碇をあけてうこきそめぬみなとの波のゆたのたゆたに 又次郎
皇后宮賜題 大正十一年十一月二日 禁庭菊
めてはやすもゝのつかさの花の袖もかをりあふるゝみ園生の菊 又次郎
都秋興
つゝみにもひとなみうちて隅田川きょき秋の日ふなきほひする 又次郎