広報オンライン(アーカイブ)
April 23, 2024
「ゆかり本」
▼一九〇七年十二月二十七日、マザーサルモンの一行に、海上に突出している長崎の険しい岬が見えてきた。▼その日、寄港した長崎港から足を伸ばして、大浦の天主堂でミサに与った。▼長崎教区のサルモン師はマザーサルモンの弟だった。▼幼い頃から、いつかは日本へ布教に行こうと話し合っていた姉弟である。▼年を経ての再会の喜びは大きかった。▼だが再会の喜びもつかの間、マザーサルモンは再び船の上の人となった。