理念・沿革
理念
聖心女子大学は、「キリストの精神にもとづき、女子に高度の教養を授けるとともに、専門の学術を、教授研究し、豊かな見識とすぐれた人格をもって、社会と文化の発展に寄与する人物を育成することを目的」(聖心女子大学学則)として設置されました。その教育理念(聖心スピリット)は、「一人一人の人間をかけがえのない存在として愛するキリストの聖心(みこころ)に学び、自ら求めた学業を修め、その成果をもって社会との関わりを深める」というものです。この教育理念をより具体化した3つの教育目標(知性を磨く、使命を自覚する、発信力・実践力を高める)を実現するために、本学は幅広い教養と自由で柔軟な思考力を育てるリベラルアーツの教育、国際性を身につける教育等を重視した教育課程を編成しています。
大学図書館は、上記の本学の掲げる教育理念・目標を支える学術情報基盤として、あらゆる学術情報を収集・保管し、学生・教職員等の利用者に対して迅速かつ的確に提供するとともに、学内外に発信していくことを使命としています。
大学図書館はこの使命を実現し、学術情報基盤としての機能整備と利用促進を図るために、次の目標を掲げています。
- 図書館の教育学習支援機能の充実を図ります
- 多様化する学生のニーズに迅速に応えて効果的に学術情報を収集するとともに、情報リテラシー教育を充実させ、学生の自学自習を促す快適な空間を提供していきます。
- 図書館の研究支援機能の強化を図ります
- 電子ジャーナル、オンラインデータベースの体系的整備と利用環境の最適化を推進することで、情報のデジタル化に対応した電子図書館機能の強化をめざすとともに、教員の研究活動を支援し、本学の知的生産物の情報発信基地としての役割を果たしていきます。
- 図書館の位置づけの明確化に向けた取組みとして、図書館の将来計画を策定します
- 中長期的サービス基本計画としてのアクションプランを作成するとともに、図書館に関する評価指標を設定し、本学図書館としての適切な経営モデルを提示していきます。
沿革
1948 (昭和23年) |
・新学制により聖心女子大学開学 ・聖心女子学院専門学校から移管された図書を中心に、武島又次郎教授のコレクション等を加え、約22,000冊の蔵書を有する図書館開館 |
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1952 (昭和27年) |
・大学院文学研究科(修士課程)開設 ・蔵書36,000冊に達する |
1957 (昭和32年) |
・故岩下壮一師蔵書約2,800冊が寄贈される(岩下文庫) |
1960 (昭和35年) |
・加藤章子館長就任 |
1967 (昭和42年) |
・図書委員会の設置を教授会で決定 |
1968 (昭和43年) |
・図書委員会設置 ・蔵書79,500冊に達する ・図書館蔵書の研究室貸出制度開始 |
1970 (昭和45年) |
・私立大学図書館協会東地区部会総会開催 |
1974 (昭和49年) |
・「図書館新収図書リスト」配付開始 ・蔵書115,000冊に達する |
1975 (昭和50年) |
・25周年記念図書館竣工 ・私立大学図書館協会東地区部会理事校(分科会月例担当) |
1976 (昭和51年) |
・図書館新築記念展覧会「柿衛文庫による俳諧資料展」開催 ・私立大学図書館協会東地区部会理事校(分科会月例担当) |
1978 (昭和53年) |
・田中保隆館長就任 ・蔵書141,000冊に達する |
1980 (昭和55年) |
・図書館関係規程制定、図書館運営協議会設置 |
1981 (昭和56年) |
・参考係設置 |
1982 (昭和57年) |
・図書館報『緑窓』刊行開始 ・図書館A書庫竣工 |
1983 (昭和58年) |
・加藤章子館長就任 ・蔵書173,000冊に達する |
1984 (昭和59年) |
・カトリック大学連盟図書館共通閲覧証制度開始 |
1986 (昭和61年) |
・蔵書209,000冊に達する |
1988 (昭和63年) |
・図書館業務電算化による図書館業務システムCALIS導入 ・書庫を完全開架 |
1990 (平成2年) |
・図書館システムSLIM-OAK稼働 |
1992 (平成4年) |
・堀口委希子館長就任 ・OPAC検索稼働開始 ・蔵書251,000冊に達する |
1993 (平成5年) |
・メディア室(ビデオ視聴室)設置 |
1997 (平成9年) |
・大学院文学研究科(博士後期課程)開設 ・蔵書303,000冊に達する |
1998 (平成10年) |
・図書館関係規程改正施行 ・聖心女子大学創立50周年記念展示「聖心のルーツをたどる」~聖心会創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラ関係~ |
2002 (平成14年) |
・鳥越けい子館長就任 ・図書館関係規程改正施行 ・蔵書350,000冊に達する |
2003 (平成15年) |
・夜間開館時間延長(平日開館時間9:00~20:00)開始 |
2005 (平成17年) |
・図書館第2ゲート開設 ・積層書庫書架耐震補強工事、書架増設工事実施 |
2006 (平成18年) |
・図書委員会を廃止し、学科代表委員会で図書館関係議題を審議 |
2007 (平成19年) |
・図書館情報システムLIMEDIO導入 |
2008 (平成20年) |
・小原仁館長就任 |
2009 (平成21年) |
・図書館関係規程改正施行 |
2010 (平成22年) |
・図書館運営協議会を廃止し、図書館委員会設置 ・蔵書405,000冊に達する ・Sunway Room(個人学習スペース、グループ学習スペース、リフレッシュコーナー)設置 |
2011 (平成23年) |
・東日本大震災に伴う対応を開始 ・図書館ホームページをリニューアル ・節電対策の一環としてゴーヤのグリーンカーテン設置開始 ・図書館学生ecoサポーター募集開始 ・高校生への夏休み図書館体験へのお誘い開始 ・宮代祭当日の開館開始 ・大学入学予定者の入学前図書館体験へのお誘い開始 |
2012 (平成24年) |
・味岡徹館長就任 ・聖心女子大学学術リポジトリの運用開始 ・聖心女子大学図書館公式Facebookを開始 |
2013 (平成25年) |
・聖心女子大学デジタルギャラリー公開 ・第20回東京国際ブックフェア・ブックハンティングに日本語日本文学科の学生4名が参加 ・図書館情報システムLIMEDIO【Cloud版】を導入 |
2014 (平成26年) |
・原岡文子館長就任 ・本学所蔵資料、和装本「鳴海歳旦」を聖心女子大学デジタルギャラリーへ公開 -日本語日本文学科教授深沢了子先生による解題・翻刻付き ・大学院学生への貸出冊数上限を20冊から25冊に変更・図書館OPACの名称を”TERESA"とする ・聖心女子大学学術リポジトリにて、本学より授与された博士論文の公開を開始 ・「-大学院学生のための-著作権ガイドブック」を作成 ・人文学専攻(日本語・日本文学領域)博士後期課程大学院学生によるイベント企画を開催 |
2015 (平成27年) |
・渋谷区4大学図書館相互利用制度を開始 ・本学所蔵資料、和装本「新撰菟玖波集」を聖心女子大学デジタルギャラリーへ公開 ・試験期間前の図書館開館時間延長を開始 ・聖心女子大学図書館ブクログを開始 ・聖心女子大学学術リポジトリにて、「聖心女子大学大学院論集」の公開を開始 ・アートクラブが第17回図書館総合展に参加 ・聖心女子大学図書館公式広報オンラインを開始 ・USH古本募金を開始 |
2016 (平成28年) |
・安達まみ館長就任 ・東京女子大学図書館相互利用協定を開始 ・本学所蔵資料、和装本「公務雑載:外務少亟平井希昌文書」を聖心女子大学デジタルギャラリーへ公開 ・聖心女子大学創基100周年(大学設置68年)記念展示「もう一つの創基100年があった-本学最初の学舎=久邇宮御殿-。」 ・渋谷区4大学図書館相互利用制度を発展、渋谷区5大学図書館相互利用制度を開始 |
2017 (平成29年) |
・私立大学図書館協会東地区部会理事校(分科会月例担当) ・私立大学図書館協会東地区部会研究部運営委員会委員 ・本学所蔵資料、和装本の貴重書(13コンテンツ)を聖心女子大学デジタルギャラリーへ公開 ・国立国会図書館デジタル化資料送信サービスを開始 ・聖心女子大学学術リポジトリに「宗教と文化」(キリスト教文化研究所紀要)の公開を開始 |
2018 (平成30年) |
・伊豆藏好美館長就任 ・私立大学図書館協会東地区部会理事校(分科会月例担当) ・私立大学図書館協会東地区部会研究部運営委員会委員 ・図書館開館時間を午前8時45分に繰上げ ・成城大学図書館相互利用協定を開始 ・青山学院大学図書館相互利用協定を開始 ・聖心女子大学学術リポジトリにて、学術雑誌論文の公開を開始 ・本学所蔵資料、和装本の貴重書(16コンテンツ)を聖心女子大学デジタルギャラリーへ公開 ・学習院大学図書館相互利用協定を開始 ・没後20年記念展示(第1弾)「須賀敦子」 ・國學院大學図書館と相互利用協定を開始(渋谷区内4大学包括協定による図書館連携) ・女子大学合同展示企画「東京の女子大学学生が選んだおすすめ本フェア」参加 ・明治150年特別展示「武島羽衣」(日本女子大学図書館協力) ・生誕90年記念展示(第2弾)「須賀敦子-イタリア文学として、その足跡-」 |
2019 (平成31年及び令和元年) |
・本学所蔵資料、武島文庫(2コンテンツ)及び和装本「諸国鍛冶代目録」(1コンテンツ)を聖心女子大学デジタルギャラリーへ公開 ・日本カトリック大学連盟及び図書館協議会主催「2019年度図書館協議会総会・実務研究会」開催 |