図書館長メッセージ「ようこそ発見と憩いの場へ」
“図書館”、と聞くと、学生の皆さんは何を連想しますか。あまり馴染みのない空間、授業で紹介されてときどき資料を探しに来る場所、いつでも調べものに立ち寄れる隠れ家など、学年や学びの専門性によって、さまざまな答えが返ってくるでしょう。私自身、学生時代には、本学図書館をよく利用しました。本に囲まれて、何時間もすごしたのはなつかしい思い出です。目当ての本を探しに来たのに、その本に行きつく前にほかの本を見つけて、かえって有益な情報を得たことも、ぶらりと立ち寄ってただぼんやりと時間を過ごし、ほっとしたこともあります。他大学の大学院に進学してからも、本学図書館でほかでは入手しにくい資料とめぐりあい、誇らしくもありがたい思いをしたことが幾度もあります。
本学の図書館の蔵書数は、現在約40万冊で、小規模の大学としてはずいぶんと充実しています。哲学、歴史学、文学、語学、社会学、経済学、心理学、教育学等、本学で学ぶことのできる分野の、多岐に及ぶ蔵書がみなさんを待っています。また、契約しているオンラインデータベースには、同規模のほかの大学にはないような専門的なものもあります。外国語の蔵書・雑誌・オンラインデータベースが多いのも本学図書館の特徴です。
どのように図書館を利用するかは、学生のみなさん次第です。まだあまり図書館を知らないのであれば、とりあえずは中に足を踏み入れて、自分の学びに縁がありそうな図書の見当をつけてみるといいでしょう。グループでの学習に適した明るい空間もありますから、友人と訪れて図書館で学ぶことの楽しさを感じてみるのもいいでしょう。学生や教職員が企画する折々の展示に見入って友人と語りあうのも、図書館と親しむひとつの方法です。また、図書館のオンラインデータベースにアクセスして、使い勝手を確認しながら検索をかけて遊んでみるのもいいでしょう。遊んでいるうちに大発見というのもめずらしくはありません。図書館はみなさんの必要に応じて本や情報を提供することを使命としていますから、ほしい本や雑誌があればぜひ注文してください。
みなさんひとりひとりの学びを支える図書館として、発見と憩いの場として、学習サポート体制のさらなる充実に向けて努力を重ねていきたいと思います。
図書館長
安達 まみ(ADACHI, Mami)
館長への質問
館長略歴
聖心女子大学文学部 英語英文学科英語英文学専攻 教授
Shakespeare Institute, University of Birmingham 大学院博士課程修了
- 研究分野 :
- 文学、芸術学
- 研究テーマ :
- 初期近代英文学、翻訳理論と実践、英国児童文学